平安時代というと、平安文学ともいえる作品が多数ある。いわゆる王朝文学であり優雅な貴族社会が描かれている。遣唐使による大陸からの文化に加えて日本独自の文化が花開きいわゆる寝殿造りという池や広い庭があるとてつもなく優雅な生活だったことがうかがえる。 “百鬼夜行夜話 007「平安時代という切り口」片山通夫” の続きを読む
中務敦行写真展「塔のある風景」本日から開催
LAPIZONLINEで「徒然の章」シリーズでおなじみの中務敦行氏の写真展の案内です。
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このたび、奈良・薬師寺東塔の修復工事が完了したのを機に写真展「塔のある風景」を開催いたします。会期中会場には毎日詰める予定です。コロナ禍の現在、どうか健康に留意されてお越し下さいますよう、よろしくお願いします。なお会期中は会場に詰めております。
中務敦行
会場 富士フィルムフォトサロン大阪
〒541-0053 大阪市中央区本町2-5-7メットライフ本町スクエア1F
TEL 06-6205-8000
会期 2020年10月30日~11月5日 10:00~19:00
入場は終了時間10分前まで。最終日は14:00終了
百鬼夜行夜話 006「六道の辻異聞」片山通夫
小野 篁(たかむら)の閻魔庁出仕の話とは別に、「幽霊子育飴」と伝えられる飴を売っている店がある。
なんでも慶長4(1599)年に、鳥辺山(とりべやま:平安時代以前から京の埋葬地となっていた場所)から夜な夜な飴を買いに来る女性がいたという。 “百鬼夜行夜話 006「六道の辻異聞」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 005「六道の辻と黄泉比良坂」片山通夫
百鬼夜行夜話 004「小野篁、閻魔庁でアルバイト」片山通夫
小野篁が閻魔庁で夜な夜なアルバイト、つまり閻魔大王の補佐官のようなことをしていたことは前回書いた。彼が朝廷の館から閻魔庁へ行くには、「六道の辻」という辻を通って行った。その六道の辻は京都東山に今も実際に存在する。その場所こそあの世とこの世の分かれ道である。
百鬼夜行夜話 003「小野篁」片山通夫
小野篁(おののたかむら)という人物がいた。昼間は帝(朝廷)に仕えていながら夜になると地獄の閻魔(えんま)大王庁に出仕し、大王の裁判の補佐をしていたという話だ。
百鬼夜行夜話 002 「魑魅魍魎が跋扈」片山通夫
平安時代に魑魅魍魎が都大路を跋扈したという背景を調べてみた。
庶民の服装は古墳時代を引き継ぐ質素な服装だったようだ。住居もいわゆる竪穴式住居。まるで縄文時代の家と変わらない住居だった。 “百鬼夜行夜話 002 「魑魅魍魎が跋扈」片山通夫” の続きを読む
「百鬼夜行夜話 001」片山通夫
百鬼夜行夜話の最初は大江山に向かった。
大江(おほえ)山いく野の道の遠(とほ)ければ まだふみもみず天の橋立
訳:大江山を越え、生野を通る丹後への道は遠すぎて、まだ天橋立の地を踏んだこともありませんし、母からの手紙も見てはいません。有名な百人一首にある。しかしどうもここに出てくる大江山とは違うようだ。天橋立なんぞが出てくるし、てっきりと思ったが「丹波国桑田郡(現在の京都府西北部)の山。鬼退治で有名な丹後の大江山とは別。大枝山とも書く」とあった。(ややこしい) “「百鬼夜行夜話 001」片山通夫” の続きを読む
新連載「百鬼夜行夜話」片山通夫
「スサノオ追跡」と、それに続く「渡来人たちの宴」が一応の終わりを見た。さてと思って次のシリーズを考えたのが、時代は奈良時代を超えて平安時代に飛び、百鬼夜行の京の町を歩くことにした。以前、陰陽師・安倍晴明を取り上げたことがあったが、やはり妖怪変化は興味をそそられる。 “新連載「百鬼夜行夜話」片山通夫” の続きを読む