写真エッセー《出雲往来#6 完》片山通夫

話は前後する。国生みの神様である伊弉冉は火の神さまを生んだのが原因で亡くなった。この辺りも日本神話の良いところで、至極人間的だ。夫である伊弉諾は妻の亡骸を出雲国と伯伎(伯耆)国の境にある比婆の山に葬ったものの会いたくて仕方がなかった。そして黄泉国を訪れて・・・。その黄泉の国への出入り口が東出雲の揖屋神社の近辺の黄泉平坂(よもつひらさか)残っている。そして揖屋神社は伊弉冉を祀っている。(完)