百鬼夜行夜話 009「九尾の狐 01」片山通夫

九尾の狐

もとは中国から伝わったようだ。「きゅうびのきつね」と読む。読んで字のごとく尾が9本の妖怪である。

中国では九尾の狐はその姿が確認されることが泰平の世や明君のいる代を示す瑞獣とされる。『周書』や『太平広記』など一部の伝承では天界より遣わされた神獣であるとされる。一般に殷の時代の妲己(だっき)に化けて人の世を惑わすと知られている。このキツネは朝鮮、日本、ベトナムなどにおいて活躍(?)したらしい。美女に化けて惑わすという言い伝えから、タヌキとはその趣が違う。 “百鬼夜行夜話 009「九尾の狐 01」片山通夫” の続きを読む

百鬼夜行夜話 008「平安時代という切り口 2」片山通夫

この時代、庶民の生活は先に述べたような驚くほど貧しい生活だったが、いわゆる貴族の生活はとても優雅だった。筆者などは高校時代の古典の授業で出てくる源氏物語に関して「光源氏の夜遊び」と揶揄したものだった。(必然的に成績は最悪!?) “百鬼夜行夜話 008「平安時代という切り口 2」片山通夫” の続きを読む