夢の物語《京の都を鬼が行く 下》片山通夫

呪いの藁人形

「呪う」とは「祝詞(のりと)」と語源的には同じで、「宣(の)る」に反復・継続の助動詞「ふ」が接続したものであり、古代の言霊信仰に由来するものと思われる。
それは「祟り」と同義語と解される。一般的にある人や世間・社会に恨みを抱いたまま亡くなった方の思いが祟りとなって具象化すると残された人が考え感じる。
しかし生きているうちに恨みを抱いた人が相手が不幸に見舞われるように思う場合、「呪いの藁人形」を思い立つ。これはよく知られているように、次のような行動をとることである。 “夢の物語《京の都を鬼が行く 下》片山通夫” の続きを読む