原発を考える《震度6強》山梨良平

志賀原子力発電所周辺の過去1年間の地震の震源分布と地殻変動.jpg

5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、石川県珠洲市で震度6強を観測した。同県志賀町の北陸電力志賀原発について、北陸電力は5日、「1、2号機とも定期検査により停止中。モニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はない。発電所の設備への影響もない」と発表した。原子力規制庁によれば、同原発では地震後、異常は確認されていないという。 2023年5月5日 15時41分 朝日新聞

何事もなく無事でよかった。この報道が事実ならである。松野博一官房長官は「北陸電力志賀原発(石川県)など原発については、『現時点で異常はないと報告を受けている』と述べた。停電や通信障害、断水などの情報はなく、北陸新幹線は一部区間で運転を見合わせていると説明した。政府は石川県に内閣府の調査チームを派遣する。自衛隊については、石川県知事から災害派遣要請はないが、自主派遣で活動しているという。

この地震で5月6日15時現在、一名の死亡が確認されている。情報は見ている限り混乱はなさそうだ。隠ぺいされていない限り。

しかしながら政府、経産省、原発事業者(電力会社)それに規制庁など原発関連の組織は素早い対応で「異常なし」と報告している。「あまりに素早い」ので「ホントかしら」と懐疑的になる。また「5月5日21時58分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.8の地震が発生しました。発電所が立地する柏崎市、刈羽村では震度3を観測しました。当発電所のプラント運営において、この地震による影響はございません。」とは東電・柏崎原発のHP。いや、素早い対応に感謝だ。これが事実ならば…。

話は変わる。
ウクライナの原発はロシアが管理していると言う。これも危ない話だ。結局地震であれ、戦争であれ暴力的に原発を管理することの危うさに我々国民は気が付かなければならない。それには我が国の場合、兵力の増強よりもしなければならないことがあるのではないかと思うのだ。対中国であれ、対北朝鮮であれ「外交の力」をもっと発揮しなければならないのではないか。特に北朝鮮にはほとんど何もしていないのではないか。噂では北朝鮮がミサイルを撃つたびに在北京日本大使館から同じく北朝鮮の北京大使館にFaxで抗議するだけ・・・。
事実ならこれは外交なんてものではない。Faxだけなら私にも送れる。