《渡来人たちの宴・外伝 その3》片山通夫

韓国・霊岩にある王仁廟に立つ王仁像

さて王仁博士は有明海を渡って吉野ケ里遺跡付近に上陸したという。それではどこから来たのかに興味を覚えた。全羅南道霊岩(ヨンアム)郡に広大な土地を有する王仁廟がある。そこが王仁博士の生誕の地だ。王仁博士は応神天皇(実在が疑われている。第15代天皇・古墳時代)の招きで『論語』10巻と『千字文』1冊を携えてわが国に来た。同時に陶工やと瓦工など数多くの技術者を
連れていって文化を伝えたことから日本では飛鳥文化の始祖として尊敬されているとか…。