原発を考える。《本当に大丈夫か、東京電力》一之瀬 明

2011年5月3日福島県飯館村で

またもや東北地方を地震が襲った。2月13日23時8分のこと。地震の規模はM7.3 最大震度は6強と発表されている。この地震は、2011年の東北地方太平洋沖地震の余震ということらしい。
結構な規模の地震だった。問題は福島原発である。東京電力は福島第一原子力発電所へ与えた影響を22日まとめ、原子炉を収めた格納容器の水位の低下傾向が続いていると発表した。おまけに発表まで一週間かかっている。この地震後の水位低下と相まって、地震計「故障」が発覚した。この地震計は福島第一原発3号機の原子炉建屋に昨年設置したもので地震計2基が故障していたにもかかわらず、修理などの対応をせず放置していたため、13日に起きた地震の揺れのデータを記録できていなかったことを明らかにした。

ことの真贋は不明だ。ただ東京電力という会社は素人ながら感じるには、まったく管理能力というか、責任能力が不足しているということに尽きる。反対に隠ぺい能力は抜群だ。どうしてもとても隠せないことや、そういうのっぴきならない事態になって初めて「実は…」と発表する能力には長けている。
まだまだ地震が起こる可能性は高い。メルトダウンした福島原発を管理することの難しさはわかるが、隠ぺいはいただけない。
やはり第三者の目でチェックしてもらうシステムを構築するしかないのではないか。
無論所謂「原子力ムラ」以外のメンバーで。