夏の千夜一夜物語《夏至》片山通夫

北欧の夏至祭

今年(2021年)の夏至(げし)は本日・6月21日だとか。夏至はわが国では一般に言われているように「昼の時間一年中で一番長い日」である。ウィキペディアによると、夏至は二十四節気の第10。南半球では、北半球の夏至の日に最も昼の時間が短くなる。日本における旧暦5月内に発生する。 現在広まっている定気法では太陽黄経が90度のときで6月21日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間を夏至とし、それを含む日を夏至日と呼ぶ。

夏至は「夏に至る」という意味でいよいよ本格的な夏が到来する。余談だが東京オリンピックがコロナ禍の中で実施されようとしている。コロナもさることながら、あの耐え難い暑さの中、アスリート達は日頃の実力を発揮できるのか心配だ。

夏至の行事は関西ではこの日にタコを食べる習慣があり、関東地方では焼き餅をお供えする。この頃に吹く季節風を「夏至南風」と呼ぶのは沖縄地方。太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典がおこなわれるのは伊勢・二見が浦。二つ並んだ岩の間から太陽が登る。

また日照時間の短い北欧では、昼間の最も長い夏至は、とても大切な日。フィンランドをはじめ、さまざまな国で夏至祭が催されます。スウェーデンでは、国中が休日になるとか…。そういえばこのころは所謂白夜。夏至祭も盛んにおこなわれる。
参考 https://scania-griffin.com/fika-time/culture/2750

また北海道・当別町でも夏至祭はおこなわれる。当別町の夏至祭は、姉妹都市 スウェーデン・レクサンド市との交流の証のひとつ。
https://portal.town.tobetsu.hokkaido.jp/town/geshisai/