徒然の章《花見三昧》中務敦行

コロナ2年の春は駆け足でやってきた。私は日頃頼まれている写真クラブや教室の撮影会も例会、写真展もほとんど中止、昨年以上のようだ。月に半分以上あった予定はほとんどがキャンセル。予定表に残ったのは病院の予約だけという有様。同窓会などの飲み会も平均月一回はあるのだが、これもゼロ。
今年は花も早く咲き、三月からサクラの満開の名所がいっぱい。この春はいっぱい花見をしてやろうとあちこち駆け回った。最近は早咲きで有名な伊豆の名花「河津ザクラ」も2月の終わり頃から咲き始め、京都競馬場近くの川沿いには並木が見事に生長して3月7日には満開だった。
奈良・東吉野村にある高見の郷は山林の杉やヒノキを切り出したあとに、しだれ桜千本を植えたもので、今は見事な花の名所になっている。オーナーが林業に見切りをつけ、植樹した木が大きく育ち桜の名所になったのだ。
日本中、桜の名所だらけだがこれらはほんの一部。コロナの年ならではの人出の少ない花見を楽しんだ。サクラのあともシャクナゲ、ツツジ、カキツバタ・・と楽しんでいる。

 

怒りを込めて振り返れ《追加質問はお控えください》一之瀬 明

更問いを認めない首相官邸

質問の答えに対する再質問など、当たり前のことだった。安倍前政権がこの当たり前を壊した。いや、もっと以前からあったかもしれないが、「馬鹿な男には答えられない事情」がある。どんな事情かって? 質問の意味も分からんからルビを振った原稿を読むだけ・・・。記者まで「忖度の文化」に染まってる。まさか記者まで???

予告」怒りを込めて振り返れ:一之瀬 明

プチコラム「怒りを込めて振りかえれ」始めます。


 オズボーンの戯曲「怒りの込めて振り返れ」は「Look Back in Anger」の日本語訳。
大学を卒業した後に駄菓子屋を営む主人公。社会に対する激しい不満を描き、1950年代の英国文学における「怒れる若者たち」と呼ばれるムーブメントのきっかけとなった作品。

こんな言葉があるのかどうかはわからないが、プチコラムを今号から始めます。軽くそして時には強く主張してゆきたい。

Lapiz2021夏号 Vol.38《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身

浦島充佳著『新型コロナ データで迫るその姿』(化学同人)の表紙

感染症や疫学が専門の医師、浦島充佳さんの近著、『新型コロナ データで迫るその姿』(化学同人)を読んでいて、懐かしい言葉に出合いました。「ネアンデルタール人」。中学生のころ、旧人類の一つとして習ったように記憶しています。現在は旧人に分類されているそうです。そのネアンデルタール人のもつ遺伝子が新型コロナの重症化と強い相関があると浦島さんはいいます。ネアンデルタール人は3、4万年前に絶滅したとされています。ところがその遺伝子が21世紀の感染症と大いに関係ある、と語るのがほかならぬ浦島という名字の研究者ですから不思議な因縁をおぼえます。コロナ問題は人類が古代から抱えていたのかもしれません。 “Lapiz2021夏号 Vol.38《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む